模試を受けたあとの復習がとても重要です。模試を受けたあとにきちんと復習しないと、どのような間違いをしたか把握できません。次に同じ問題が出題されても同じ間違いをしてしまうため、模試を受けた後は復習するべきです。そこで今回は、模試を受けた後の復習方法や復習ノートの作成について解説します。模試の復習方法について知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
Contents
模試の間違った部分を復習することは非常に重要です。模試を上手く活用していくと点数が上がりやすいですが、なぜ模試を活用すると点数が上がりやすいのか解説します。
模試の間違った部分を復習するとご自身の弱点を把握できます。模試を行わないで勉強するだけでは、どの単元が苦手なのか明確に把握できません。苦手単元を理解したと思っても、実際模試を受けてみると間違ってしまうことはよくあります。
ミスには3種類あり、「完全に理解不足」、「うろ覚え」、「ケアレスミス」があります。模試を行うことで、まったくわからなかったのか、公式をうろ覚えしていたのか、わかっていたのに間違ってしまったのかで復習方法が異なります。模試を利用することで完全に理解できていない部分を把握できるため、今後の模試の勉強に活かせます。
また模試を受けているとテスト時間が足りないことがあります。時間配分が苦手な方は、勉強内容だけでなく時間配分も養えます。大学受験の問題は難しくて問題量も多いため、時間も意識して勉強を進めましょう。
模試を受けると学習計画に役立ちます。模試の結果からご自身の弱点を把握し、もともと計画していた勉強計画を変更できます。理解していると思っていた単元でも、模試を受けてみると問題が解けないことがよくあります。きちんと理解できていない場合は、勉強計画を変更しなければいけません。
勉強計画は、何度も修正していくのが望ましいです。1週間分の勉強計画と1日の時間ごとの勉強計画は分ける必要があり、細かく勉強内容を考える必要があります。時間ごとに勉強内容を区切っていくと、何を一番勉強すべきか優先順位をつけられます。
模試の復習するタイミングは、模試を受けた当日もしくは翌日がおすすめです。模試を受けるとその日に解答・解説が配布されることが多いため、問題の記憶が残っているうちに解き直すのがおすすめです。
模試の結果が出てから復習しなおす方もいますが、模試の結果が出るまでは最低でも1週間以上かかります。1週間も経ってしまうと、どの問題がわからなかったか忘れてしまうため、すぐに解き直しをするのがよいです。模試の試験中にもチェックを付けておき、すぐに見直せる状態にしましょう。
また模試の復習は何度も行う必要があります。模試を受けた当日や翌日に復習し、模試の結果が返ってきたらもう一度復習します。何度も復習することで、ご自身の苦手な問題の理解度が高まります。
模試を復習する際は、復習方法とポイントを抑えておく必要があります。模試を利用して効率的に復習するためにも、以下のポイントを抑えておきましょう。
模試の間違った問題から復習ノートを作成しましょう。模試の復習ノートは、ご自身のわからない問題だけを集約しているため、わからないときにすぐに見返せます。模試の復習ノートを作成する際は、テキストのように完全にまとめあげる必要はありません。ご自身が理解しやすいようにまとめれば問題ないでしょう。いつでも見返せる手軽なノートを作成してください。
模試を復習する際は、時間制限を設けず行ってください。模試の問題の中には、時間があると解けた問題もあるため、時間があればわかりそうなものは一度解き直しましょう。時間をかけたら解ける問題は、解くスピードが身に付けば解けるようになるため、時間を意識した勉強が必要になります。
時間をかけても解けなかった問題がある方も焦る必要はありません。解けなかった問題のどの部分が理解できなかったかを理解することで、似た問題が出た際に解けるようになります。模試の問題からなぜ解けなかったかを把握しましょう。
ここからは復習のノートの作り方を解説します。下記のやり方を参考にして模試の間違った問題を上手くノートにまとめましょう。
まずは、模試の間違った問題をピックアップしてください。どの問題を間違えたかチェックすることで復習ノートを作りやすくなります。
間違えた問題をピックアップしたら、なぜ間違ったか分析する必要があります。間違いにも種類があるため、どのような間違いをしたか知らなければいけません。どのような間違いがあるか確認しましょう。
まだ勉強していない部分を間違えたケースが考えられます。勉強していない範囲からの出題で間違った場合は、なぜ勉強していなかったのか原因を考えましょう。多くの場合は重要な単元ではないと思っており、後回しにして勉強し忘れるパターンがあります。重要ではない単元でも、出題範囲であると出題される可能性があるため、出題範囲をまんべんなく勉強するのが望ましいです。
しかし模試の問題は、学年によってはまだ学校で習っていないところから出題されることもあります。その場合は解けなくても仕方がないので、勉強していない理由について考え直してください。
勉強したけど、覚えていないパターンも考えられます。勉強したから必ず解けるわけではないため、完全に理解するまで勉強する必要があります。覚えていなかった場合は、その問題のどの部分を覚えていないか明確に分析しなければいけません。どの部分が間違ったか分析できないと、復習してもまた同じミスを繰り返します。
基礎問題だけでなく、応用問題を解くことでわからない問題に対応できる場合があります。間違った問題の単元を勉強していても、少し問題を変えられると間違ってしまう方は、応用力が足りていません。どのような問題が出題されても解く必要があるため、応用問題も解いていく必要があります。間違った問題と似ている問題をテキストなどからピックアップし、どのような問題でも解けるようにするのが望ましいです。
わかっていたけど解けない場合は、うろ覚えの可能性があります。完全に理解しているものは間違わないため、基礎的な公式や単語を完全に覚えておく必要があります。模試や大学受験本番は、緊張で本来の実力が発揮できないこともあります。本番当日も万全な状態で問題を解くためには、日ごろからイージーミスをしないように意識すると、間違う問題を減らせます。
間違えた理由やポイントをメモしてください。模試で間違うことはとくに悪いことではありません。なぜ間違ったのかの理由を考えることが重要であり、間違った理由を把握していないと次も同じミスを繰り返します。同じミスを二度繰り返さないためにも、きちんとメモを取っておく必要があります。
間違った問題の原因がわかれば、何度も問題を解き直しましょう。一度復習しただけでは完全に理解していない可能性があるため、復習ノートを見直しながら定期的に復習しなければいけません。
何度も同じ問題を解き直すことで知識が定着し、似たような問題が出題されても解けるようになります。模試を何度も受けて自分だけの復習ノートを作成しましょう。
模試の復習ノートを作成する際は、科目別にポイントをまとめることが重要です。復習する際にすぐに見直せるように、下記のポイントを抑えてまとめてください。
数学の間違った問題と間違った箇所をノートに記入しましょう。数学は、数字だけを変更するといくらでも類似問題を作成できるため、復習ノートが役立つ科目でもあります。また公式を覚え間違えたのか、計算ミスをしたのか、問題を読み間違えたのかによって復習の仕方が変わります。問題と解答、解説を記入し、模試での間違ったポイントも書いておきましょう。
国語は、現代文と古典によって復習方法が異なります。古典の場合は、単語を覚えきれていない可能性があるため、間違った問題の単語が理解できているか確認してください。古典と現代文に共通することでは、文章理解の把握違いで間違ってしまうケースがあります。文章理解の把握間違いをしてしまった場合、なぜ間違ったのかポイントを書いておくと見直した際にわかりやすいでしょう。
理科の問題は計算問題が含まれているため、数学と同様に公式の覚え間違えがないか確認する必要があります。公式を覚えていても考え方を間違えば正答できないため、間違った問題をどのように考えたかメモするのがおすすめです。間違った考えをメモしておくことで同じ間違いを防げます。
社会では、歴史や現代社会など単語の意味を理解しておかなければいけません。単語は知っていても内容をきちんと理解できていないと、少し問題を変えられたら対応できなくなります。単語の内容だけでなく、与える影響や時代背景など複合的に覚えておくことが重要です。復習ノートに細かくメモして整理しておきましょう。
英語では、わからない単語がなかったかまずは確認してください。しかし、単語を覚えることは重要ですが、すべての単語がわかったとしても問題を解けない場合があります。英語は国語と同様に、長文の内容からどのような考えで問題を解いているかが重要で、文章解釈が間違っていれば正答できません。間違った部分をノートに写し、間違った問題に対してどのように考えたかをまとめておきましょう。
模試の復習方法について解説しました。模試の結果を上手く活用することで、効率よく苦手な単元を克服できます。模試を復習するには復習ノートを作成するのがおすすめで、自分だけの復習ノートを作成すると効率よく勉強を進められるでしょう。上記を参考にして苦手科目を克服してください。