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大学受験合格に必要な勉強時間は?勉強ポイントから習慣化方法まで解説

  • 2024.03.04
  • その他

希望の大学に合格するには、どのくらい勉強する必要があるのでしょうか。学年により勉強すべき時間が異なるため、学年に応じて必要な勉強時間について知っておくことは重要です。

ただやみくもに勉強しても、長期戦である大学受験では長続きしません。そこで今回は、大学受験に必要な勉強時間や勉強を習慣化するポイントについて解説します。

大学受験期の学習時間はどのくらい?

大学受験期の受験生の学習時間は、いったいどのくらいなのでしょうか。大学を目指す高校生の勉強時間の平均時間を知ると、ご自身の勉強時間と比較できます。ここでは、高校生の学習平均時間と大学受験期の学習平均時間に分けて解説します。

高校生の学習時間の平均

2015年と少し古いデータではありますが、高校生の学習平均時間は84.4分です。この平均学習時間は高校1年生~高校3年生までの時間が含まれているため、高校3年生の受験期になるとさらに勉強時間が長くなります。

また、高校1、2年生は学校の宿題を行う時間なども含まれているため、大学受験の勉強時間は非常に少ないことがわかります。
高校1、2年生の段階で大学受験をうまく進められるかが分かれる、といっても過言ではありません。高校入学時から大学進学のイメージを持っている生徒は、高校1年生であっても毎日勉強する傾向にあります。早いうちから大学受験の勉強を始めておくと、大学受験期になってもそれほど焦る必要はありません。なるべく早いうちから大学受験について意識しておくことで、志望する大学の選択肢も広がります。

参考資料:高等学校教育の現状について

大学受験期の平均学習時間

大学受験期の平均勉強時間は、5時間ほどといわれています。しかし、希望する大学や試験科目によっても必要な勉強時間が異なり、難関大学を目指す場合では大学受験期になると、食べる時間と寝る時間以外はすべて勉強するという人もいます。学校が終わってから就寝するまで勉強を続けると、平日でも1日だいたい5時間以上の勉強時間を確保できます。
しかし、平日に5時間以上の勉強を毎日コツコツ続けるのは難しいでしょう。体調の悪い日や苦手な単元を勉強する場合は、なかなか思うように勉強できない日が続きます。大学受験期で勉強時間を確保するには計画的に進める必要があり、計画がなければ三日坊主で終わってしまうため注意が必要です。

大学受験に向けた学年別の必要学習時間は?

大学受験に向けた勉強時間は、どのくらい必要なのでしょうか。学年によって必要な勉強時間が異なるため、それぞれの学年の必要勉強時間を知っておくことは重要です。

高1で必要な学習時間

高校1年生では、毎日最低1時間は勉強する必要があります。大学生を対象にしたアンケート調査によると、高校1年生の時の勉強時間が1時間未満の方はおよそ50%です。高校1年生の段階で、自宅学習している人としていない人に大きく分かれます。
高校1年生の場合は、大学受験勉強よりも学校の授業の予習復習が重要です。高校1年生で学ぶ基礎知識は、大学受験を勉強するうえでの土台となるため、学校の授業で学んだことはきっちり理解することが重要です。学校の授業だけでは知識が定着しないため、理解するにも自宅学習で毎日復習するのが望ましいです。
高校1年生から大学受験について明確な目標を持つと、学校での授業の質も高まります。大学受験への意識がない生徒は、定期テストで点数をとるためだけに勉強するため、大学受験に必要な知識は定着しないでしょう。

【学習のポイント】

大学受験で希望の大学に進むためには、高校1年生から毎日コツコツ勉強を進めるのが望ましいです。高校1年生で学ぶ知識は基礎的なことが多く、高校1年生の授業を疎かにしてしまうと大学受験を期に勉強を始めても間に合わない可能性があります。
高校1年生から毎日2時間以上は勉強することを習慣づけると、大学受験期に勉強時間を増やしてもそれほど苦痛に感じることはないでしょう。自分で勉強することが苦手な方は、塾に通ったり、予備校に通ったりすることで勉強の習慣が身につけられるのでおすすめです。
また、高校1年生で勉強する内容はきちんと理解して覚えましょう。高校1年生の学習が、その後の勉強の基礎となるためです。高校1年生で学校の授業を理解できないと、高校2年生以降も理解できません。わからないことはその日に復習し、勉強を毎日習慣づけるのがもっとも重要です。

高2で必要な学習時間

高校2年生では、最低3時間以上勉強する必要があります。高校2年生になると、人によっては志望校が決まってくる学年でどのくらい勉強するとよいかがわかってきます。難関校を目指す場合は、高校2年生から勉強し始めないと手遅れになります。そのため、大学受験の勉強は計画的に進めていく必要があります。
高校2年生では、大学入試の情報を集めることも重要です。大学受験は最新情報を入手する必要があり、古い情報を参考にすると受験に対応しきれない場合があります。試験科目や定員などは次の年には変更されることもあるため、最新の情報を手に入れなければいけません。塾や予備校に通うと、大学進学のサポートを受けられるため、講師と相談しながら進路を決めたい方は塾に通うのがよいでしょう。

【学習のポイント】

高校2年生の夏休みまでに、志望校をある程度ピックアップしましょう。志望校が決まると勉強すべき優先順位も決まるため、効率的に勉強を進められます。まだ志望校が決まっていない場合は共通試験対策の勉強を進めて、国公立でも私立でもどちらでもいける体制を整えておくのが望ましいです。
学校の勉強だけでは、大学受験に対応しきれない可能性があるため注意が必要です。通っている高校がどのくらいのレベルの授業を行っているのかを把握し、大学受験ではどのレベルまで勉強すべきかを理解できれば勉強もスムーズに進められます。

高3で必要な学習時間

高校3年生は入試が近いため、勉強を追い込む必要があります。大学によっては、2次試験の問題が高校3年生で習う授業から出題される場合もあります。そのため、高校1、2年生の基礎知識だけでなく、志望校によっては高校3年生の応用問題も理解する必要があります。それでは具体的に、どの時期にどのくらいの勉強をすべきか4つの時期に分けて確認しましょう。

春休み~1学期まで

春休み~1学期までは、最低でも4時間は勉強しましょう。休日は6時間以上勉強するのが望ましく、部活と勉強を両立して学生生活を送りましょう。はじめのうちは4時間以上も勉強するは難しいことですが、勉強ができない日があっても気にする必要はありません。コツコツ毎日勉強を続けることで、長い時間勉強しても苦痛に感じることがなくなります。
また、この時期の1学期の終わりまでには志望校を決定しましょう。効率的に勉強して志望校に合格する必要があるため、今の実力から第3希望まで決めておくのが望ましいです。

夏休み

夏休みの期間中は、1日10時間を目安に勉強してください。夏休みの追い込みで大学受験の合格が左右するため、ライバルに差をつけられないためにも頑張る必要があります。部活動などで忙しい方でも、最低8時間以上勉強するように計画してください。
また、夏休みが終わるまでに基礎内容はすべて理解しておきましょう。夏休みが終わると、演習や過去問をたくさん解く必要があるためです。

9月~11月まで

9月~11月までは、最低でも5時間は勉強をしましょう。休日は10時間を目安に勉強を続けて、わからない問題は何度も復習して数多くの過去問に触れる必要があります。10時間と聞くと勉強時間が長いように感じますが、この時期になると10時間勉強しても物足りないと感じる人もいます。
また、過去問演習だけでなく、基礎問題を振り返りながら勉強を進めましょう。志望校によって傾向と対策が異なりますが、基礎知識が固まっていれば問題を解いたあとに、解説を参照することで内容を理解できます。この時期から本番まで数か月ありますが、本番を想定して勉強していく必要があるため、毎日の勉強に緊張感をもちながら進めてください。

12月以降

12月以降は、最低でも平日は5時間以上勉強し、休日は10時間を目安に頑張りましょう。この時期はご飯を食べる時間と寝る時間以外は、すべて勉強する気持ちで勉強します。最後に追い込みをかけることで、ライバルと差をつけてください。勉強時間を確保することは大切ですが、この時期は風邪やインフルエンザが流行る時期のため、体調管理には十分気をつける必要があります。
冬場の寒い時期は、室温での勉強にも気をつける必要があります。予備校や図書館が寒ければジャケットを羽織、ブランケットを足元に被せましょう。この時期に体調を崩すと受験までの追い込みができなくなります。

【学習のポイント】

高校3年生での学習ポイントは、時期に応じて計画的に勉強を進めることです。部活動をしている人は、計画的に勉強を進めないと勉強時間を確保できない場合があります。勉強時間を確保しても、部活動の疲れから集中できない日が続くこともあります。そのため、休日などの時間を利用して勉強時間をきちんと確保することが望ましいです。
夏休みまでには今まで習った内容の基礎をきちんと理解し、演習問題や基礎学力を定着させてください。夏休みが終わった段階から過去問や演習問題を重点的に解いていき、ご自身の志望する大学の過去問などに触れていきましょう。
高校3年生は勉強時間の確保はもちろん、健康管理も重要です。とくに12月以降は体調管理に気をつけて、万全な状態で試験に臨みましょう。日ごろから体調管理を行う習慣をつけておき、試験の日が近くなってもいつもどおりの状態で生活するように心がけてください。

実際、自分に適した学習時間はどのように決めるべき?

勉強時間は、志望校や試験科目によって異なります。自分に適した勉強時間を把握するために、模試を受けて今の実力で志望校に合格できるか確認しましょう。志望校の合格確率が低い状態で、その後も勉強をしなければ合格はできません。

過去問を解いているだけでは自分の実力を把握できないため、今の実力を知るためにも模試は受けましょう。模試は高校3年生でなくても受けられるため、早いうちから自分の実力を知り、大学受験について意識を持つことが重要です。高校2年生の段階で自分の実力を知っていれば、今後どのくらい勉強するとよいかを早めに確認できるでしょう。

大学受験の学習時間が足りない場合は?

大学受験の勉強を計画的に進めても、勉強時間が足りないと感じる方が多いです。やみくもに進めても、学校や部活の疲れで効率的に勉強を進められないでしょう。ここでは、より効率的に勉強を進めるための方法を紹介します。

隙間時間・朝の時間を活用する

部活動や習い事をしている人は、ほかの人のように勉強を進められない場合があります。忙しくて勉強時間を確保できない場合は、隙間時間を上手く利用して勉強をしてください。学校の休憩時間や学校の通学時間などを有効的に使うことで、総合的に勉強時間を増やすことが可能です。たとえば、電車で通学している人は電車の待ち時間や乗っている時間も勉強するなどして毎日の勉強時間を増やします。
隙間時間に利用する場合は、暗記系の勉強がおすすめです。電車の中や学校の休憩中に、暗記科目を勉強することに抵抗を感じる方もいるでしょう。しかし、慣れてくれば集中力が身につき、英単語を覚えたり、歴史の年号を覚えたり、隙間時間のほうが暗記科目を覚えやすくなるかもしれません。
隙間時間を利用する以外にも、朝の時間を活用する方法もあります。学校や部活動で疲れたあとに勉強するよりも、朝に勉強したほうが記憶に残りやすく学習の質を向上できます。勉強の質を考えずに単に量を増やすだけでは意味がないため、効率性を意識して勉強計画を行ってください。

大学受験に合格するための勉強習慣の付け方

いざ勉強しようと思っても、やる気がでないこともあるでしょう。モチベーションを維持するには、勉強の本質を理解する必要があります。ここでは、毎日コツコツ勉強するための勉強習慣について紹介します。

勉強のハードルを上げすぎない

勉強を習慣化するには、あまりハードルを上げすぎないことが重要です。勉強時間の目標を高く設定してしまうと、成功しなかったときに酷く落ち込み、やる気が下がってしまいます。

勉強を長時間継続できない理由は、もしかしたら目標設定が高過ぎるのかもしれません。勉強を習慣として身につけるコツは、少し頑張れば目標に届くぐらいの勉強時間を設定することです。今まで勉強してこなかった方は、まずは毎日1時間勉強することから始めましょう。突然毎日2時間勉強しようと思ってもなかなか難しいため、コツコツ毎日勉強を積み重ねる習慣が必要です。1時間勉強ができたら、次の日は少し勉強時間を増やして、習慣化するように意識してください。
また、模試などの目標設定も高くしすぎないことが大切です。自分の実力よりもレベルが高すぎる大学を目指してしまうと、どのくらい勉強するのがベストなのかがわからなくなります。目標設定する場合は、少し頑張れば合格できるところをまずは目指すことがポイントです。勉強の理解度に応じて志望大学も変更できるため、まずは適切な目標設定を行いましょう。

スケジュールを細かく立てる

勉強を習慣化させるには、スケジュールを細かく立てる必要があります。スケジュールを大雑把に計画すると、次に何をするとよいかわからず計画的に勉強を進められません。スケジュールは時間単位ごとに進めるのがよいため、朝起きてから寝るまでの詳細な計画を立ててください。
スケジュールを計画するコツとしては、1週間の勉強時間を計画する方法です。日曜日に、次の日からの1週間の勉強開始時間や勉強する内容を計画して、紙に記録します。勉強の進行度に応じて変更してもよいため、日曜日に1週間分を計画しておく方法がおすすめです。
ただし、実際にスケジュールを計画しても上手くいかないことがあります。勉強を進めているとなかなか苦手な単元を理解できず、長い時間同じ内容に時間を費やすこともあるためです。スケジュールはあくまで計画のため、勉強内容や時間が多少変わっても問題はありません。重要なことは継続性であり。ご自身の理解度に応じて柔軟にスケジュールを変更して勉強を進めましょう。

いつもの習慣とあわせて取り組む

勉強を習慣化させる方法として、いつもの習慣に取り込む方法があります。たとえば、トイレに歴史の年号の紙を張る方法があります。1日に何回かはトイレを使うため、入ったら年号を確認すると覚える機会を増やせます。歴史のほかにも、英単語や暗記系のプリントをトイレの見やすい位置に張っておき、暗記する習慣を身につけるのもいいでしょう。
また、お風呂に入る前や朝の着替えのあとなど、ご自身のライフスタイルに取り入れることで勉強を継続できます。慣れるまでは少し大変ですが、毎日行う習慣の前後に取り入れることで無意識に勉強を進められるでしょう。

まとめ

大学受験に必要な勉強時間について紹介しました。勉強時間は学年によっても異なり、高校3年生では多くの勉強時間が必要です。勉強を始めようと思ってもなかなかやる気がでないことがあるため、計画的に勉強を進めていく必要があります。今回紹介した内容を参考にして、適切な勉強時間を確保しましょう。

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