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予備校とは?塾との比較や選び方・通うべき人を徹底解説

  • 2024.03.04
  • その他

予備校は、どのような方が通うべきなのでしょうか。予備校と塾の違いを明確に理解している方は少なく、勉強スタイルに応じて適する場所を選ぶ必要があります。そこで今回は、塾と予備校の違いや予備校に通うべき人を徹底解説します。予備校に通おうか迷われている方はぜひ参考にしてください。

予備校とは?

予備校とは、どのような場所なのでしょうか。予備校で学べる内容や授業形式を詳しく知ることで、ご自身が予備校に通うべきか判断できます。ここでは予備校の概要について詳しく解説します。

予備校の定義

予備校とは大学受験に特化した授業を行い、勉強だけでなく教育サポートを徹底的に行う勉強施設のことを指します。学校のような基礎的なことを学ぶ形式とは少し違い、予備校では大学受験対策を主に行います。
予備校の勉強方法は、基礎問題から発展演習まで予備校やコースによって異なります。大学受験では自分の苦手分野を克服していく必要があるため、毎日コツコツ勉強を行える方は予備校に通うのがよいでしょう。
積極的に勉強に対して向き合えない方は、予備校よりも学習塾のほうが適しています。予備校と学習塾の違いについて知ることで、ご自身の適正な勉強場所がみつかるでしょう。

予備校の授業形式

予備校の授業形式は、基本的に講義形式です。講義形式の授業は先生が一方的に授業を行うため、生徒が質問したり理解度に応じて授業が止まったりすることはありません。決められたカリキュラムで授業が進むため、人によっては授業に追いつけない生徒もいるでしょう。
しかし、予備校や講師によっては授業後に質問を受けつけており、授業スピードを調整する講師もいるため一概にはいえません。予備校の授業は一方的に講師が話すため、学習塾と違う意識をもつ必要があります。
また、予備校には「カリスマ講師」と呼ばれる、腕のある講師がいるのも特徴のひとつです。授業内容のわかりやすさだけでなく、生徒にやる気を出させるのがカリスマ講師の特徴です。好みの講師がいれば、受験本番まで頑張って勉強を続けていけるかもしれません。

予備校のコース制度

予備校の授業は、コースにより受講内容が決まります。大学受験はそれぞれ受ける科目が違うため、ご自身の受けたい科目に応じて選ぶのが一般的です。コースを選ぶ際には国公立コースや難関私立コース、理系大学進学コースなど予備校によりさまざまです。通いたい予備校にご自身の必要とするコースがない場合があるため、一度どのようなコースがあるか確認しておくことをおすすめします。
また、予備校によっては受講内容を相談できるところもあります。進路が明確に決まっておらず、受けたいコースがわからない場合は一度興味のある予備校に相談するのもよいでしょう。

予備校の年間費用

高校3年生が予備校に通うと年間で100万円~150万円、高校1、2年生なら40万円~100万円ほどかかります。予備校のコースや教材、受講形式によって費用が変わるため、どのくらい費用がかかるか確認が必要です。
予備校の費用を極力抑えたいと思う方も多いです。そもそも予備校の費用は授業料だけでなく、テキスト代や入塾金、模試試験費、講習費などの合計なため、授業料だけで判断するのは適切ではありません。予備校によって料金やコースが異なるため、いくつか予備校をピックアップして比較するのが望ましいでしょう。
予備校の費用を少しでも抑えたい場合は、キャンペーン割引を利用する方法があります。予備校によっては期間限定でキャンペーンを行っている場合があるため、期間中に入塾すると入塾代が無料になることもあります。
また、オンライン授業がある予備校では通学制の予備校よりも費用が安くなる場合が多いです。授業料が安くなるだけでなく交通費もかからないため、費用を抑えたい方はオンラインの予備校も検討しましょう。

予備校と塾の違いを比較!

予備校と塾の大きな違いは、大学受験を目標としているかです。もちろん塾でも大学受験で第一志望に合格することを目指しますが、大学受験に特化した塾はあまり多くありません。志望校への勉強を効率的に進めるには、予備校のほうが適しています。ここでは塾と予備校の違いについて解説します。

授業形式の違い

予備校と塾では、授業形式が異なります。予備校では講義形式を採用していることが多く、大学入試で出てくる問題などに特化した対策を行います。一方塾の授業形式は講義形式以外にも、双方向型の対面授業や集団授業などさまざまな形式があります。多くの塾では生徒の理解度を見ながら授業を進めていくため、一方的に授業が進むことはありません。
しかし、大学受験で志望校を目指すには講義型がよいとされています。双方向型の対面授業でも志望校を目指せますが、生徒の理解度をみながら授業を進めると大学受験では対策しづらくなるためです。

大学受験は膨大な知識と理解力が必要なため、予備校のように大学入試に特化した講義形式のほうが効率よく勉強できます。大学入試に特化した学習場所を探している方は、ご自身に合う授業形式を考えて予備校に通いましょう。

講師の違い

予備校と塾では、講師にも違いがあります。予備校では大学受験に特化した授業なため、講師のレベルも高く理解しやすい授業が多いです。授業内容だけでなく生徒のやる気を引き出すことも上手なため、受験の最後まであきらめず頑張れるでしょう。
一方、塾の講師は生徒との関係性を大切にして親身に教えてくれる講師が多いです。予備校の講師よりも塾講師のほうが生徒との距離が近いため、コミュニケーションを大切にしながら授業を受けたい方は塾のほうがよいでしょう。

受験対策の違い

予備校と塾では、受験対策にも違いがあります。予備校は大学受験に特化した授業が多く、受験対策も充実しており、志望校のレベル別に受験対策を行ってくれる予備校もあります。レベル別の試験対策があると、適切なレベルの受験対策を行えるでしょう。
一方、塾の場合は大学受験に特化していない可能性があります。そのため、適切な受験対策を行えない場合があります。多くの塾の場合は授業の補習や学校のテスト対策、勉強の習慣化などが目的であり、塾によって目指すものが異なります。塾に通いたい方は、どのような学習塾なのか入塾前に確認する必要があります。
塾のなかでも個別指導の塾は、大学受験を目的とした授業を受けられる場合があります。個別指導では一人ひとりのカリキュラムを作成してくれる塾もあるため、効率的に大学進学を目指せます。しかし、すべての個別塾で生徒一人ひとりのカリキュラムを作成してくれるとは限らないため、塾や予備校を選ぶ際には受講内容を十分確認する必要があります。

時間割の違い

予備校と塾は、時間割も異なります。予備校の場合は講義形式の授業が多く、年間スケジュールで授業を進めることが多いです。したがって1日授業を休むと振替授業はないため、毎日かかさず勉強に励む必要があります。予備校によっては休んだ日の授業をDVDやネットで授業を受けられる場合もあり、休んだ日の対応は予備校によって異なります。
一方、塾の時間割は集団授業か個別指導かによって変わります。集団授業の場合は曜日ごとにスケジュールが組まれるため、休んだ場合は予備校と同じく振替はありません。個別指導の場合は、生徒の希望の曜日や時間を選べることが多く、理解度に応じて授業を進めていきたい方は個別指導がおすすめです。部活動や習い事をしている方でも、予定に合わせて塾に通えるのが個別指導のメリットといえます。

費用の違い

予備校と塾では、費用も異なります。予備校の費用は高校3年生で100万~150万、高校1、2年生で40万~100万円ほどかかります。予備校の授業形式やコースにより金額が大きく異なるため、ご自身の受講したい科目のみ受講するのが望ましいです。
一方、塾の場合は集団授業か個別指導かによって金額が変わります。基本的に、集団授業のほうが個別指導よりも費用が安い傾向にあります。スピードについていける方には、集団授業をおすすめします。個別指導は生徒の理解度によって勉強スピードを調整してくれるため、講師と一緒に勉強を進めていきたい方は個別指導がおすすめです。

予備校のメリット

予備校に通うと、さまざまなメリットがあります。学習塾にはないメリットもあるため、予備校に通うとどのようなメリットがあるかを確認しましょう。

大学受験に特化した内容を効率よく学べる

予備校に通うと、大学受験に特化した内容を学べます。予備校のシステムが大学受験に特化した内容なため、希望の大学に合格したい方は予備校に通うのがよいでしょう。塾の場合は大学受験に特化していない場合もあるため、大学受験を控えている方は予備校のほうがよいといえます。

大学入試に関わる最新情報が得られる

大学受験に関わる情報を得られるのが予備校のメリットです。ご自身で希望の進学先を決めるのはなかなか難しいため、大学に関する情報を入手したい場合は予備校や塾がおすすめです。
大学の試験科目は変わることもあるため、大学入試の情報を逐一入手しなければいけません。予備校に通っていれば試験内容が代わった際に必要な科目を教えてくれることもあるため、安心して勉強に専念できるでしょう。

大学入試勉強に集中する環境が整っている

予備校は、大学入試を勉強する環境が整っています。予備校の多くは自習室を設けており、授業が終わったあとにも勉強ができます。予備校に通う生徒は大学入試を目的としている生徒が多いため、周りの生徒と切磋琢磨しながら勉強を進めていけます。自分ひとりで勉強をすると、集中力が途切れてしまい計画通りに進められないことも多いため、予備校の自習室を使って積極的に勉強することをおすすめします。

予備校のデメリット

予備校にはメリットだけでなく、デメリットもあります。デメリットも理解したうえで予備校に通うのがよいでしょう。具体的にどのようなデメリットがあるか確認してください。

集団指導のため自主性が必要になる

予備校は、生徒の自主性が必要です。勉強に対して受け身である生徒は、予備校の授業のスピードについて可能性があります。一度授業で取り残されると、授業内容がわからないまま進んでしまうためです。そのため、自主的に講師に質問したり、勉強できたりする生徒は予備校に向いています。

進路指導は塾に比べると手厚くない

デメリットとしては、進路指導が塾よりも手厚くない点です。塾では生徒の理解度や進路サポートの充実さがメリットですが、予備校では講義形式の授業が多いため、満足のいくサポートを得られない可能性があります。予備校選びで失敗しないためにも、どのようなサポートを受けられるか事前に調べておかなければいけません。

予備校での勉強が向いている人

予備校に向いている方は自主性が高く、大学入試に特化した授業を受けたい方です。予備校では受け身の勉強スタイルだと講師との距離感を感じるため、長期的に勉強を続けられなくなります。
また、大学受験は長期戦でもあるため、自分で勉強スケジュールを管理しなければいけません。自分の足りない部分を把握し積極的に勉強していける人は、予備校に向いているといえます。

予備校での勉強が向いていない人

予備校での勉強が向いていない人は、講師とコミュニケーションをとりながら勉強していきたい方です。予備校での授業は一方向な講義形式が多いため、わからないところは質問できず、苦手な分野など理解できないまま進む可能性があります。
また、大学受験ではなく学校の授業の補習を行いたい方も予備校に向いていません。学校のテストの点数を上げたい方や、勉強の習慣を身につけたい方は、サポートのきっちり整った塾へ通うことをおすすめします。塾にも個別指導や集団授業など授業形式がさまざまあるため、ご自身の希望する授業スタイルから選びましょう。

予備校の失敗しない選び方

多くの予備校があるため、どのような予備校に通うか調べることは重要です。予備校選びで失敗しないためにも、次の項目をチェックしてください。

指導スタイルをチェックする

予備校を選ぶ際は、指導スタイルをチェックしてください。予備校でも集団授業や個別指導、オンライン授業などそれぞれ異なるため、ご自身の希望する授業スタイルの予備校を探す必要があります。人がたくさんいる空間で勉強するのが苦手な方は、個別指導がおすすめです。どんどん知識を取り入れて、大学受験に特化した授業を受けたい方は講義形式の予備校がよいでしょう。

通いやすさやオンライン授業の有無をチェックする

通いやすさやも、予備校を選ぶ際は重要です。自宅から近くの予備校だと自習室も積極的に利用できるため、自宅から通いやすいところの予備校に通いましょう。また、予備校によってはオンライン授業を用意している場合があります。

オンラインなら自宅からでも授業を受けられるため、わざわざ外出する必要はありません。予備校への移動時間も勉強に時間を充てられるのも、オンライン授業のメリットです。

授業の質・レベルをチェックする

予備校の授業レベルを調べましょう。予備校により、授業レベルが大きく異なります。授業の質やレベルを調べずに予備校に通うと、ご自身の希望の授業内容を受けられない可能性があります。授業内容だけでなく、講師のレベルも予備校によって違いがあります。評判のよい講師がいるかどうかを確認し、だれに教えてもらえるのかをチェックすることで自分に合った予備校をみつけられるでしょう。

フォロー体制をチェックする

予備校のフォロー体制も確認してください。予備校のなかには一斉授業だけを行い、進路相談やサポートをあまり行わないところもあります。予備校がどこまでフォローを行ってくれるか事前に知っておくと、進路のことで不安に思った場合でもすぐに相談できます。
大学受験は情報戦なため、最新情報を適宜教えてくれるかどうかも重要です。新しい情報を入手しておかないと、「希望する学校の入試試験科目が変わっていても、情報を知らないまま過ごしてしまう」可能性があります。そのため、予備校側が進路に対して積極的に関わってくれるところを探すのが望ましいです。

克服したい分野が学べるかをチェックする

受けられる授業の分野を確認しましょう。予備校のコースに、ご自身が受けたい分野の授業がない可能性があります。学びたい分野がある場合も、どのくらいのレベルまで教えてくれるかをあらかじめ知っておくことが重要です。

とくに、難関大学を目指す場合は、基礎的な内容に限定して教えている予備校では効率的に勉強を進められません。授業内容や勉強の質などを総合的に比較して、ご自身のレベルに合った予備校に通いましょう。

まとめ

予備校に通う必要性や、塾との違いについて解説しました。大学受験に向けた学習施設であるため、希望の大学を目指したい方は予備校に通うことをおすすめします。しかし、予備校によっては授業内容や費用、コース、講師などが大きく異なるため、通う前にいくつか比較検討する必要があります。

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